【睡眠薬あれこれ】

“眠剤ハイ”は危険。睡眠薬は正しい購入と服用を

投稿日:2018年7月7日 更新日:

睡眠薬の乱用は危険

不眠症の改善に用いる睡眠薬ですが、間違った目的で使用する若者が増えていると社会問題になっています。

2017年、睡眠薬を服用した18歳の少年が車を運転し、交通事故を起こして道路交通法違反で逮捕されました。
この事件で明るみに出たのが、睡眠薬の転売と危険使用。
不眠症で悩む人にとっては有効な睡眠薬でも、使い方を誤れば身体に大きな負担を与えるどころか重大な事故につながってしまうのです。

 

睡眠薬の副作用と依存について

睡眠薬と聞くと、「過剰摂取による自殺」「精神の崩壊」などネガティブなイメージが浮かぶという人は少なくないでしょう。
これは1900年代中旬まで唯一の睡眠薬であったバルビツール酸系薬剤のこと。危険性の高さからほとんど使用されることがなくなり、現在は副作用や依存のリスクが少ないベンゾジアゼピン系薬剤が主流です。

とはいえ睡眠薬も医薬品ですから、誤った服用を続けていると重篤な健康被害が起こる可能性があります。
睡眠薬の乱用はなぜ起こるのか、副作用と依存の関係について考えてみましょう。

睡眠薬の副作用とは

睡眠薬の中にはいくつか種類がありますが、特によく用いられるのがベンゾジアゼピン系(BZD系)と非ベンゾジアゼピン系(非BZD系)の薬剤。
医療機関で処方される睡眠薬の多くが、このどちらかに分類されています。
いずれも脳の緊張・興奮状態の抑制作用や筋弛緩作用によって眠りを促し、維持するという効果。
副作用は、作用時間の長さによって左右されます。

・作用時間が長い→ゆるやかに効果が現れてじっくり持続する→眠気・ふらつきが起こる

・作用時間が短い→急激に効果が現れ、抜けていくのも早い→健忘・依存が起こる

睡眠薬の副作用について

1、ねむけ・ふらつき
睡眠作用が長引く分、翌日への持ち越しが起こりやすくなります。
強い眠気で朝になっても起きることができない、日中もぼーっとしてしまうといった影響が強く出てしまう人は、量の調整や薬の変更が必要です。

また、リラックス効果がある筋弛緩作用(筋肉の緊張をほぐす)ですが、ふらつきや転倒の原因になってしまうことも。
高齢者が睡眠薬を使用するときには、とくに筋弛緩作用への注意が必要です。

2、健忘・依存
入眠までが早い睡眠薬は、脳が一時的に中途半端な覚醒状態になってしまうことがあります。その際に記憶に関わる機能が低下してしまい、健忘=物忘れが生じるのです。
薬を飲んでから眠りにつくまでのあいだに話したことや行動したことを覚えていないので、翌朝になってはじめて「あれ?」と気づくことも。
トラブルや事故を起こさないために、睡眠環境を整えて就寝直前にう服薬することを心がけましょう。

 

長期に渡って服用していると、身体が慣れてきて薬が効きづらくなることがあります。
睡眠薬の作用が弱まっているために、不眠症状が強く感じられてしまうという状況を反跳性不眠と言います。
「睡眠薬を飲まなければ眠れない」と思って服薬を続けている人が、実は反跳性不眠に陥ってしまっていたということも。
摂取量は増えないけれども薬がないと不安なので、やめられなくなってしまい常用量依存になっていくのです。

副作用と依存のリスクを回避するには

睡眠薬による副作用や依存は、必ず起きることではありません。
正しく服用している限り危険な薬ではないですし、不眠症の改善に大きく役立ちます。

睡眠薬を使う日々の中でも、以下のことに留意しておけば依存のリスクは抑えることができます。

・臨機応変に薬の量や種類を変える
・可能な限り少量を短期間服用する
・作用時間が長い睡眠薬を怖いと思わず使ってみる
・安定した睡眠を心がけた生活習慣を目指す
・アルコールと併用しない

睡眠薬を使ういちばんの目的は、眠ることと眠りを維持すること。
それは、生活習慣の中から意識できることでもあります。
薬がなくても自然に眠気が起こるような環境作り・身体作りを心がけることが大切。(※熟睡のためにできること。不眠解消にコツはある?を参照)
また、薬の作用を増幅させるのでお酒と一緒に飲むことは絶対にやめておきましょう。

危険!睡眠薬遊びと不正購入

2017年7月、大阪府堺市で暴走した自動車が道路わきのフェンスに衝突するという事故がありました。

運転していたのは18歳の少年。睡眠薬を飲んでいたにも関わらず自動車に乗ったことが事故の原因でしたが、世間の注目を集めた最大の理由は「気分を上げるために睡眠薬を使った」という供述。
不眠症を装って処方された睡眠薬や向精神薬を転売する“闇ルート”と、遊び感覚で睡眠薬を乱用する若者の存在が明るみに出たのです。

睡眠薬を飲んで運転してはだめ

本来、興奮や緊張を抑えることで眠りやすくするのが睡眠薬の働きですが、なぜ高揚する目的で使われたのでしょうか。

睡眠薬が持つ脳の緊張や不安を抑制する作用は、人間の理性にも影響します。
服薬後、脳がリラックスした状態で就寝していれば問題はないものの、そのまま起き続けていると理性がゆるんだ精神状態=ハイになってしまうのです。
さらに睡眠薬が持つ筋弛緩作用によって手足の動きが緩慢になるので、自動車だけでなく機械類の操作は非常に危険。

頭も身体もボケた状態で車に乗るという行動の結果、起きたのが堺市の事故なのです。
自損事故で済み、死傷者が出なかったのは幸いですが、睡眠薬の間違った使用は他人を巻き込んだ大事故にもなりかねません。

睡眠薬を処方してもらうのは、自分の不眠症改善のため。遊びに使う若者に売りつけるためではありません。
近年は個人輸入によって海外医薬品を手軽に購入できるようになりましたが、それも個人の使用目的のためで譲渡禁止という法律があります。

睡眠薬の服用は「自分のために、正しい方法で」。あらためて、認識を広めたいものですね。

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