睡眠薬の種類と効果をカンタン解説!

不眠を解決するために睡眠薬を使うことは、怖いことでも間違ったことでもありません。
睡眠薬に対してネガティブな印象を持っているとしたら、それは薬について持っている情報があいまいだからではないでしょうか?
安心して適正な治療を行って行くために、睡眠薬についての理解を一歩進めていきましょう。

睡眠薬について勉強する

睡眠薬の種類

睡眠薬は、身体にどのような作用をもたらすかによって分類されています。
不眠の症状によって効果的な成分は違うので、どんな薬があるのかな?という興味とちょっとした知識を持っていると安心して睡眠薬選びができます。

脳に作用して入眠を促がす

脳の興奮状態を抑制する神経伝達物質に、GABA(ガンマアミノ酸)があります。
この働きを促がすことによって脳の緊張・興奮を落ち着かせて眠りやすくするのが、GABA受容体作動薬です。
現在メインで使用されることの多い睡眠薬で、以下の2つがあります。

・ベンゾジアゼピン系(BZD系)
向精神薬のひとつで、1960年代に登場しました。大脳辺縁系・脳幹網様体という部分の神経活動を抑えることで、優れた催眠作用を発揮。それでいて危険な副作用が少ないというメリットがあり、もしも大量服薬をしてしまったとしても致命的になるケースはほぼありません。
薬によって作用時間や特徴が異なるので、適切な薬剤を選ぶことが大切です。

・非ベンゾジアゼピン系(非BDZ系)
BDZ系と同様の作用で、しっかりとした催眠作用を持ちながら副作用や依存のリスクが少ないという特徴があります。
さらに、BDZ系と比べて筋弛緩作用(筋肉の緊張をほぐす作用)が弱く、ふらつきが少なくなったという長所が増えました。

また睡眠薬の元祖で、近年はほとんど用いられなくなったものもあります。

・バルビツール酸系
1900~1960年代に主流だった向精神薬です。この時代には睡眠薬としては唯一の薬として重宝されていましたが、睡眠効果が強いものの依存や耐性が生じやすく、過剰摂取によって呼吸が麻痺して命を落とすことも。
安全性が低く、ベンゾジアゼピン系睡眠薬が登場したことから、現在では用いられることはほとんどなくなりました。

自然な眠気を起こす

人間の身体のメカニズムに沿ってより自然なかたちで睡眠を促がす薬もあります。
現在用いられているのは、以下の2種類。

・メラトニン受容体作動薬
メラトニンは体内時計をコントロールする働きのホルモンで、「睡眠ホルモン」とも呼ばれている物質です。
通常であれば20時頃から分泌されはじめ、深夜にピークを迎えたあと、夜が明けると陽を浴びることで減少。正常に分泌されていれば、その作用によって体温が低下し、身体が休息モードになることで眠気を感じます。
この働きを促がして生理的な眠気を誘うので、副作用の心配がほとんどないのがメリットですが、その分睡眠薬としてのパワーに乏しいという側面も。効果の感じ方には、大きな個人差があります。

・オレキシン受容体拮抗薬
オレキシンは、脳が覚醒している状態を維持させる神経ペプチドの一種。1998年に発見された比較的新しいタイプの神経伝達物質です。
オレキシンの働きを弱めることで、脳の覚醒状態から睡眠モードへのスイッチを切り替えて自然な眠りへと促します。

睡眠薬の効果

薬の効果はどのくらい続くのか

睡眠薬を飲んでから入眠までの時間や睡眠作用の継続時間によっても分類があり、睡眠薬の効果を計るひとつの目安になっています。

作用時間をみるときのポイントが「半減期(はんげんき)」。
薬の代謝速度のことで、成分の血中濃度が最高値に達してから半分に減るまでにかかる時間を表します。
血中濃度が半分程度で効果も消失し始めるので、薬の効果がどのくらい維持できるのかを判断する材料になっているのです。

たとえば半減期が6時間という場合、血中濃度がピークに達してから6時間経つと成分の血中濃度は半減(50%になる)します。
そこから6時間経つとさらに半分(50%の半分=25%)になり、さらに6時間で血中濃度は12.5%。
つまり、体内から薬が抜けきるまでには半減期の4倍以上の時間が必要だということがわかります。
半減期が短ければ薬のキレもよく、長ければ翌日への持ち越しの可能性が高まるということですね。

睡眠薬の作用時間を表す時、半減期の長さによって

・超短時間型/半減期2~4時間(効果のピーク1時間以内)
・短時間型/6~10時間(1~3時間)
・中時間型/12~24時間(1~3時間)
・長時間型/24時間以上(3~5時間)

以上の4種類にカテゴライズされます。
効きが早ければ薬のキレもよく、ゆるやかに効くタイプは薬の抜けも遅くなるということがわかります。

まとめ・睡眠薬の強さとは

睡眠薬の強さは脳への作用を言う場合と、効果の持ちのよさ(作用時間)で表す場合があります。
また、用量を増やすことで作用は強くなります。

同じ非ベンゾジアゼピン系で超短時間型の睡眠薬でも、最大用量が多ければ強い薬と判断され、用量が少なければ効果は弱いということに。
だからといって、用量を超えて服用すればさらい強力な効果が得られるかと言えば、決してそうではありません。

どんな医薬品にもその効果には限界値があり、人体にとっての安全性と効果が出せる限界分量によって用量が指定されています。
睡眠薬を飲んでも眠ることができないからと、用量を超えて服用しても効果はなく危険を増幅させるだけだということを十分に認識しておきましょう。

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